優先席付近での携帯電話ルール変更。その本当の理由は?

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「10月1日から、優先席付近での携帯電話の使用ルールが変わりました。」

普段、電車を使う方にはもうおなじみの言葉ですよね。
どう変わったの?って方のために、まずはルールをおさらい。

 

今まで

電車の優先席付近では、携帯やスマホなどの電子機器は電源を切り、
それ以外の場所ではマナーモードで使用する。

10月1日から

優先席付近では、混雑時のみ携帯やスマホなどの電子機器は電源を切り、
それ以外の場所ではマナーモードで使用する。

 

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そもそも、この電源を切るルールは、ペースメーカー等の医療機器への影響を防ぐため。
これらの医療機器の防磁電波対策により、誤動作などが起こりにくいと判断されたことで今回の規制緩和に至っているようです。

 

今回、総務省が改訂した指針では、以下のように記載されている。

『携帯電話端末と装着型医療機器の装着部位との距離が15cm程度以下になることがないよう注意を払うこと。なお、身動きが自由に取れない状況下等、15cm程度の離隔距離が確保できないおそれがある場合には、事前に携帯電話端末が電波を発射しない状態に切り替えるなどの対処をすることが望ましい。』

総務省 – 各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針

医療機器への影響が全く無いわけではなく、極めて低いとされている。
「混雑時のみ電源オフ」というのは、満員電車などで15cm程度の距離が確保できないおそれがあるため。

 

 

一方で、有識者からはこんな意見も…

「携帯電話でペースメーカーの誤作動が起きた有害事例はこれまでに一件も報告されていない。」

・総務省の指針改訂の作業部会委員も務めた東京女子医大循環器内科の庄田守男臨床教授は、『携帯電話の電波は危ない』というメッセージは、携帯電話の電波や医療機器への正しい理解の妨げになっている」と指摘する。(Sankei Biz

・ペースメーカー等に影響があるおそれのある第2世代携帯電話のサービスが日本では終了しており、LTEが主流となり弱い電波でも通信できるようになったことも規制緩和の理由のひとつ。(Sankei Biz

 

 

医療機器への影響が検証されたことも大きいけれど、規制緩和の背景は別のところにも…

絶えないトラブル

・JR京浜東北線にて、優先席でタブレットを使っていた50代の男性に、70代の男性が包丁を振り回した。乗客約50人が線路上に逃げ出す事態に。(朝日新聞 DIGITAL

・JR亀有駅にて、車内の携帯使用を巡って男性2人が口論となり、一方がエスカレーターの上からもう1人を突き落として重傷を負わせる事件があった。(NEWS ポストセブン

・電車内で携帯を使っていた30代のサラリーマンに、突然若い男が『携帯使うなら降りろ』と胸あたりを殴る。(Yahoo知恵袋

・相鉄線にて、60代の男が優先席でスマホを使っていた女性に「降りろ」と怒鳴り、非常ボタンを押した。男は駅のホームと車両にまたがり発車を妨害したとして、威力業務妨害の疑いで逮捕。同様のトラブルを39回繰り返していた。(朝日新聞 DIGITAL

 

 

 

行き過ぎた正義は悪者になってしまうんですよね。
表現の仕方だと思うのですが、これが難しい。

マナーについて考えさせられる良い機会になりました。

突然ですが、数日前のバスでの話。
誰かの着信音が鳴り出しました。

40代くらいの男性が「もしもし。うん、大丈夫だよ

「大丈夫じゃないよね」と心の中でツッコミをいれたのは、私だけじゃないはず。

恥ずかしくない大人でありたいものですね。